交通事故による後遺障害認定の資料について(レントゲンとCT、MRIの違い)
交通事故による後遺障害認定の資料について(レントゲンとCT、MRIの違い)
ヘルニアや靭帯損傷の心配があるときは、レントゲンだけでなく、MRI検査の必要性がないか、担当のお医者さんとよく相談された方がよいと思います。
交通事故による衝撃で、頚椎や胸椎、腰椎の打撲傷を負い、神経症状が残った場合に、これについて、後遺障害の認定を受ける際、どのような画像資料があった方が、望ましいでしょうか。
このような画像資料としては、レントゲンやCT、MRI画像が挙げられますが、どの画像が、より後遺障害の認定において有利に導けるでしょうか。
そもそも、上記の3者の違いを調べてみると、下記のようなサイトにその比較や違いが掲載されています。
上記のサイトの内容を前提とする限り、レントゲンは、「大ざっぱな検査」で「完全に骨が折れている」「その場所」「骨がいくつかに割れている」という誰が見ても明らかな骨折については、レントゲンでも十分わかるが
「骨にほんの少しひびが入っている」「靭帯が切れている」「軟骨が傷ついている」「肉離れ」「内出血の程度」等はレントゲンではほとんどわからないということのようです。
右側でリンクしているサイトの回答内容を見ても「レントゲン検査は、軟部組織・椎間板、神経はうつりません。カルシウムのある骨の状態は分かります」と記載されており、病院のサイトで、MRI検査の特徴を説明している内容をみると、「レントゲンでは描出できない筋肉の損傷や、骨内の出血、椎間板や半月板などを描出することができます」と説明されています。
また、レントゲンやCTとMRIの違いについて「磁気を用いた検査なのでX線被爆はありません」とも説明されています。
交通事故による傷害について、MRI検査を検討すべき場合について
私としても、医療に関することで、専門外ですので、はっきりしたことは申し上げられませんが、頚椎捻挫や胸部捻挫、腰部捻挫の神経症状が長引き、椎間板ヘルニア等の変性がないか心配なときは、レントゲン検査だけでなく、MRI検査も必要ではないかということを、医師を相談した方がよいのではないかと思います。
整形外科の中には、レントゲンはあるが、MRI装置は置いてないという病院も結構あるようで、患者から、積極的に持ち掛けない限り、MRI検査をすすめてくれないケースもあるかもしれません。
また、MRI検査を受ける場合は、事故から、あまり長期に間を空け過ぎない方がよいかも知れません。MRI画像により、椎間板ヘルニア等の所見が認められても、事故による受傷との因果関係を争われる可能性が高くなるためです。
いずれにしても、レントゲン検査しか受けていない場合には、椎間板ヘルニアや靭帯損傷の可能性が考えられる場合には、MRI検査を受ける必要がないかどうか、担当のお医者さんとよく相談してみられることが重要と思います。
また、現在、受診しているお医者さんに、紹介状を書いてもらって、MRIのある病院に検査を受けに行く際は、MRI検査を受けたい箇所を、紹介状を書くお医者さんいしっかりお伝えし、検査してもらう箇所が、紹介先の病院にしっかり伝わるようにする必要があります。